卸売市場とは

 農家の人々が一生懸命つくった野菜や果物を一定のところに集め、そこで売り買いされる場所を卸売市場といいます。
 いま愛知県には、中央卸売市場が3市場と地方卸売市場が38市場あります。(令和7年3月現在)
 

卸売市場の仕事


〇集荷(野菜や果物を集める)
 全国各地から、あるいは、すぐ近くの農家から出された野菜や果物を一か所へ集めます。この時、農家は自分に代わって売ってもらうために、自分が一番よいと思う市場へ出します。
 品物は前の日の午後からその日の朝4時くらいまでに市場について並べられます。


 
〇値段を決める
 朝の7時くらいから卸売業者と買い手の間で集まった品物をせりなどで値段を決め、その日のうちに売ります。
 
・せり売りとは
 せり人の声で買受人がほしい品物の値段をあげていき、一番高い値段を言った人が買うことができ、多くの品物を早く売ることができます。
・せり売り以外の方法
 卸売業者が買受人と話し合って値段を決める相対取引という値段の決め方があります。
〇分荷
 町の八百屋さんや魚屋さん(買受人)が、買った品物を店に運んで並べます。
 

市場で働いている人たち

 
  〇市場では多くの人がそこで働き、また多くの人がやってきます。
 
   ・開設者
    市場を開いて管理を行い、卸売業者などが正しい取り引きをするよう指導します。
 
   ・卸売業者
    全国各地の農家などから販売をまかされ、せり売りや相対などの方法で買受人に販売します。
 
   ・買受人
    卸売市場から直接品物を買うことができる、八百屋さん、魚屋さんや色々な料理屋さんなどです。
    これらの人は市場に登録する必要があります。
 
    ・関連事業者
    買受人たちのために市場の中で店をひらいて、精肉、調味料、包装資材などを販売します。
 
 
   このように卸売市場には多くの人たちがかかわっています。
   このほかに仲卸業者、食品加工業者、食堂、銀行などがいくつも入っている卸売市場もあります。